新規に設立をお考えの方
非営利法人として設立を目指す場合、どのような法人が良いのでしょうか。
法人を設立することによって、任意団体ではできない団体名での契約や銀行の口座開設、さらに社会的な信用を得るといったメリットもありますが、どの法人になるかで信用度や税金面でのメリットも異なりますし、希望通りの法人になれるとも限りません。
なお、公益社団・財団法人になるには一般社団・財団法人設立登記後に公益認定等委員会による認定が必要になります。
| 法人格 | 【一般社団法人】 【一般財団法人】 |
【公益社団法人】 【公益財団法人】 |
【NPO法人】 |
|---|---|---|---|
| 設立の容易度 | ○ | × | △ |
| 税制の優遇措置 | △※ | ○ | △ |
| 主な活動 | 収益事業でも可 | 23の公益事業 | 17の特定非営利事業 |
| メリット | 設立が比較的容易 | 認定により公的な信用 | 市民団体としてのイメージ |
※非営利が徹底or共益的活動のみの場合
公益の事業だけなのか、収益事業も行うのか、自分たちの活動内容に適しているかどうかといった点をしっかり検討のうえ、慎重に決定することが重要です。
また、公益に関する事業を行うのであれば、特定非営利法人や、一般社団法人・一般財団法人からいずれ公益社団法人・公益財団法人へ移行を検討することも可能ですが、どちらも設立・認定のための分野が限定されています。まずはどのような目的で設立を検討しており、どちらがより適しているのかをご確認下さい。
| 【公益社団・財団法人】に認定されるための 23の公益事業 |
【NPO法人】として設立できる 17の分野 |
|---|---|
|
|
どちらの法人が、あなたが考えている事業に適しているのか、大まかにでも掴む事は出来たでしょうか?
それでは次に、各法人の設立要件を見ていきましょう。法人によって、設立に必要な資金・人数・期間が異なり、さらにメリット、デメリットも考えられます。ご自身の事業の目的とこれから説明する設立要件を参考に、どの法人で設立を目指すか検討材料としてください。
設立要件
実際に設立するにあたっては、それぞれ要件や設立後の社会的な信用度や税金面でのメリットも異なってきます。そこで、新制度での非営利法人の設立要件と従来のNPO法人の設立要件を以下の表にまとめますので、ご確認下さい。
| 法人格 | 【一般社団法人】 【一般財団法人】 |
【公益社団法人】 【公益財団法人】 |
【NPO法人】 | 参考 【株式会社】 |
|---|---|---|---|---|
| 根拠法 | 一般法人法 | 公益認定法 | 特定非営利活動促進法 | 会社法 |
| 事業内容 | 公益事業 収益事業他 |
23の公益事業が主 収益事業他 |
17の特定非営利事業 その他の事業 |
営利事業 |
| 設立手続 | 設立登記のみ | 一般社団・財団法人設立登記後に公益認定等委員会による認定 | 所轄庁の認証後に設立登記 | 設立登記のみ |
| 設立時 資金・基金 |
社団 不要 財団 300万円以上 |
左に同じ | 不要 | 1円でも可 |
| 社員又は 設立者数 |
社団 2名以上 財団 設立者1名以上 |
左に同じ | 10名以上 | 発起人 1名以上 |
| 理事数 | 社団 1名以上 理事会設置なら 3名以上 財団 3名以上 |
3名以上 | 3名以上 | 取締役1名以上 取締役会設置なら 3名以上 |
| 監事数 | 社団 理事会設置 なら1名以上 財団 1名以上 |
1名以上 | 1名以上 | 取締役会設置なら 監査役1名以上 |
| 会計監査人 | 基本的には不要 大規模法人は1名以上 |
基準超えたら 1名以上設置 |
不要 | 任意 大会社は1名以上 |
| 評議員 | 社団 不要 財団 3名以上 |
左に同じ | 不要 | 不要 |
| 所轄庁 | なし | なし | 都道府県庁又は 内閣府 |
なし |
| 監督 | なし | 都道府県庁又は 内閣府 |
都道府県庁又は 内閣府 |
なし |
| 許認可等 | 事業により | 公益性の認定のみ | 認証 | 事業により |
| 設立難易度 | やさしい | かなり難しい | 比較的簡単 | やさしい |
| 設立期間 | 早ければ数日で可 | 認定に相当期間 | 約4~6ヶ月 | 早ければ数日で可 |
| 信頼度 | 法的な要件を満たしているという意味でのみ | 公益性高い | 一般にイメージが浸透という意味ではあり | 法的な要件を満たしているという意味でのみ |
| 税率 | 会社と同じ | 会社と同じ | 会社と同じ | 普通法人として課税 |
| 報告 | なし | 公益性判定のために毎年度行政庁に提出 | 国民閲覧のために毎年度所轄庁に提出 | なし |
| 法人格 取消し |
なし | 公益性不認証で一般社団・財団へ | 認証取消しで解散 | なし |
選択に当たって影響する事項としては、設立時の必要人数、資金・基金、税制の優遇、報告義務と取消し、認証や認定を受けた場合の社会的信用度が事業内容に必要かどうかといったところかと思います。設立後はそれぞれがその根拠法で規定される制約を受けることになりますので、慎重にご検討下さい。
最終的にいずれを選択するにせよ、一度専門家にご相談の上で進めることが、今後の運営上もメリットがございますので、一度ご相談をいただければと思います。
それでは、目的に応じた法人の設立に関してご説明していきたいと思います。

